(vii)4度
4度も1度、8度と同じく振動数を簡単な整数比(3:4)で表せられるので、協和音程の仲間であり、完全協和音程と呼ばれています。
なので、4度も完全4度と表記します。
・・・ん?なにやら画像の中に赤い音符がありますね。
実はこの赤い音符、他の黒い音符と何かが違います。
さて、それはなんでしょう?
ヒントは半音ですよ!!
答え↓
わかりましたでしょうか?
黒い音符の4度は半音が5個で完全4度なのですが、
赤い音符の4度は半音が6個ありますね!!
これは完全4度ではありません。
完全4度より二つの音の距離が遠くなった増4度と呼ばれます。
増(ぞう)4度?!なんじゃそりゃ!?って感じですよね笑。こちらの説明は5度の説明が終わったあとに紹介していきます。
ここが以外と見落とすポイントです。
しっかりおさえておきましょう。
(viii)5度
5度の方も簡単な整数比(2:3)で表すことができ、協和音程、かつ完全協和音程に分類されます。
5度と言うのはギターでいわゆるパワーコードのことです。
こちらも4度と同じように完全5度と呼ばれて・・・
あ、また最後に赤い音符がありますね。
こちらも見てみると黒い音符は半音が7個なのですが、
赤い音符はまたもや6個ですね。
こちらは完全5度より二つの音の距離が縮まった減(げん)5度と呼ばれます。
さあ、この増音程と減音程とは一体なんなのかご紹介しましょう!!
3.増音程と減音
(i)長音程、短音程
最初に今後出てくる変化記号について説明していきます。
変化記号・・・音を半音上げたり、下げたりする記号
変化記号は全部で4つあります。
・#(シャープ)・・・半音上げる
・♭(フラット)・・・半音下げる
・x(ダブルシャープ)・・・半音2つ分上げる
・♭♭(ダブルフラット)・・・半音2つ分下げる
※ダブルシャープの記号は実際にはxではありません。特殊な記号なので表せませんでした。すみません。
まずはこちらです。
左の音程は長3度(半音4個)、
右の音程は2つの音の距離が長3度より縮まっているので、こちらは短3度(半音3個)になります。
続いてはこちら。
左はシャープを無くせば長3度ですが、ミが半音高くなっています。すなわち距離が長3度より長くなっているので、こちらは増3度。
右は元々はフラット一個で短3度だったものを、ダブルフラットによってさらに半音分距離が縮まっているので、減3度となります。
まとめるとこのようになります。
減↔短↔長↔増
となります。
(ii)完全音程
こちらはまとめるとこうなります。
減↔完全↔増
となります。
ここで気を付けるところは1度です。
一旦整理してみましょう。
完全1度は半音がひとつもありません。
すなわち「減」とついてますが、半音下がったことにより2つの音の距離が広がりました。
したがってこの場合は増1度なります。
音程には減よりさらに狭くなった重減(じゅうげん)
増よりさらに広くなった重増(じゅうぞう)というものがありますが、覚えなくていいです笑。
全三回に分けてお届けした音程の話、いかがでしたでしょうか?
これをふまえて次の項目にすすみます。
次は音階(スケール)の話です。
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