さあ、いよいよ音階(scale)のお話に移ります。
と、その前に調(key)の話を挟みます。
・調とはなにか?
現代の楽曲は、ほとんど調というものが存在します。曲の性格を表す調は楽曲を作る上で非常に重要な事柄になってきます。
例えばCの音を中心としてメロディー、コード進行が構成されていくことを調性があるといいます。
これはCの音に限らずD,E,F,G,A,Bすべての音で作り上げることが可能です。
さらに調には長調(Major key)と短調(Minor key)があります。
簡単にいえば
・長調→明るいイメージ
・短調→暗いイメージ
と思っていただいてOKです。
Cを中心としてメロディー、コード進行が構成され、なおかつそれが長調だった場合、これをハ長調(C Major)といいます。
逆に短調だった場合、ハ短調(C Minor)といいます。
ハ長調の有名な曲ではBeatlesの「Let It Be」や、GLAYの「However」、スピッツの「チェリー」「空も飛べるはず」などがあります。
ハ短調の有名な曲はおかあさんといっしょで有名になった「だんご3兄弟」、高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」などですね。
自分が聞いてる限りハ短調の曲って歌では少ない気がします。
クラシックではジャジャジャジャーンで有名なベートーヴェンの「運命」がありますね。
少し話がそれましたが、調とは自分流に説明すればこんなかんじです。
そしてメロディーとコード進行を作るために利用するのが音階(scale)です。
音階は二種類あり
・全音階(diatonic scale)
・半音階(chromatic scale)
の二種類がありますが、今回使うのは全音階です。
さらに全音階も
・長音階(Major scale)
・短音階(Minor scale)
の二種類があります。
長調に使うのが長音階、短調に使うのが短音階です。
(i)長音階(Major scale)
まず、音階とは
音を音高により順番に列挙したもの。これは上に上がるか下に下がるかの2つがある。
と言う感じです。
長音階は下の画像の通りです。
これはスタートの音(一番左側)がCです。このスケールの始まりの音を主音(tonic)といいます。
長音階にはある規則性に基づいて並べられており、ここでまた全音、半音が出てきます。
CとD,DとE,EとF,FとG,GとA,AとB,BとCそれぞれを全音か半音か分けると
全 全 半 全 全 全 半
となります。EとF,BとCは必ず半音です。覚えてましたか?
忘れていた方はこちらを参照してください。↓
http://mrpianoman0620.blogspot.jp/2016/06/blog-post.html?m=1
これは主音がどの音になっても変わりません。必ず全全半全全全半の並び順で構成されています。
ちなみに長音階の4,5,7番目の音にも名前がついており、
・四番目が下属音「かぞくおん」(subdominant)
・五番目が属音「ぞくおん」(dominant)
・七番目が導音「どうおん」(leading tone)
といいます。
これらはコード進行の話になったときによくでてくる言葉です。頭の片隅に入れておいてください。
長音階には全12種類あります。次の更新までに全ての長音階を書けることを目標に毎日一回ずつ全ての長音階をかいてください。
ではお手本としてG Major scaleの作り方をレクチャーします。
まずはGが主音なのでオクターブ上のGまで音を羅列します。
次に全音、半音をチェックしますが、これは
全全半全全半全になっています。
このままでは長音階になってないので、ここで変化記号を使います。
ここではEとFが半音になってしまっているので、どちらかに#もしくは♭をつけて全音にします。
正解はこのようになります。Eをいじってしまうと、DとEが全音なのでそれ以外の音程になってしまいます。
なのでここでは、Fを#で半音上げてあげれば全音になります。
次にFとGですが、元々は全音でした。
しかしFに#がついたことによって、音程が狭まり半音になりました。
これで完成です。
以上が長音階でした。
次回は短音階です。短音階は少しくせ者なのでじっくり解説します。
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