さて、続いては四和音についてです。
四和音は三和音に6度、もしくは7度の音をくっつけたものです。
三和音に比べて少し複雑な響きを持っており、うまく使いこなせれば曲のアクセントとして使うことができます。ではどのように作られているのか見ていきましょう。
・Major 7th chord
これはメジャーコードに長7度の音をくっつけたものです。ところでメジャーコードの作り方は覚えていますか?ここで、確認してみましょう。
ルートと第三音は長三度、第三音と第五音は短三度にする。
でしたね。
まずはメジャーコードを作ります。
その第五音の上にもう一つ三度上の音を乗っけます(乗っけられた音は第七音といいます)。
そしてルートと第七音の音程をチェックします。第七音はシの音です。
ドからシまで半音が11個、つまり全音5個、半音一個なのでこれはそのままで長7度です。
音程の判別はこちらも参照してください。↓
http://mrpianoman0620.blogspot.jp/2016/06/part2.html?m=1
さてこれでC Major 7th chordが完成です。
メジャー7thコードは
メジャーコード+長7度で覚えてください。
・Dominant 7th chord
ドミナント7thコードといいます。また単にセブンスコードとも言われています。後者の方が呼ばれる回数は多いと思います。
さてこちらは
メジャーコードに短7度をくっつけたものです。
先程と同様にCメジャーコードに第七音をくっつけてください。
今のままでは長7度なので変化記号を使って短7度にしてしまいます。ここではシの音に♭をつけて半音分下げてしまいます。
これで完成です。
セブンスコードは
メジャーコード+短7度です。
・Minor Major 7th chord
マイナーメジャー7thコードといいます。
え?マイナー?メジャー?どっちやねん!みたいな感じですが、マイナーコードに長7度をくっつけたものです。
マイナーコードの作り方もおさらいしましょう。
根音と第三音が短三度、第三音と第五音が長三度にする
でしたね。
まずはC Minor chordを作りましょう。
同じ段階で長7度をくっつけてあげます。
出来上がりです。
このコードは他の7thコードに比べてかなり不協和音なので、使用頻度は高くはありませんが使いこなせればかなりの武器になります。
Minor Major 7th chordはマイナーコード+長7度で覚えましょう。
・Minor 7th chord
こちらはマイナーコードに短7度です。
同じくC Minor chordを作って短7度を上に乗っけてあげて完成です。
Minor 7th chordはマイナーコード+短7度です。
・Augument Major 7th chord
こちらはオーギュメントコードに長7度です。
オーギュメントコードの作り方は、
根音と第三音、第三音と第五音を共に長三度にする
でした。
オーギュメントコード作って長7度をくっつければ完成です。
Augument Major 7th chordはオーギュメントコード+長7度です。
・Augument 7th chord
こちらはオーギュメントコードに短7度です。
オーギュメントコードに短7度をくっつければ完成です。
Augument 7th chordはオーギュメントコード+短7度です。
・Minor 7th Flat5 chord
ここからは今までの説明してきたのと少し変わります。
マイナー♭5コードがベースとなるのですが、長7度については使いません。
使うのは短7度、そして減7度になります。
まずは短7度からです。
こちらはマイナー♭5コードに短7度をくっつけたものです。
マイナー♭5コードの作り方は
根音と第三音、第三音と第五音それぞれを短三度にする
でした。
マイナー♭5コード作ってあげて短7度を乗っけてあげれば完成です。
Minor 7th Flat5 chordはマイナー♭5コード+短7度で覚えましょう。
ちなみに別名ハーフディミニッシュコードとも呼ばれます。
・Diminish chord
こちらはマイナー♭5コードに減7度がくっついたものです。
このコードはかなり怪しい響きを持っており、よくコードとコードをつなぐつなぎ役みたいな役割を持っているコードです。単体で使われることはあまりありません。
減7度ということは短7度からさらに音程が狭まります。すなわちシの音にダブルフラット(♭♭)をつければ完成です。
Diminish chordはマイナー♭5コード+減7度で覚えましょう。
・sus4のセブンス
sus4にも7度が付くときがありますが、基本的には短7度しかつきません。
sus4は3度のかわりに4度にがくっついたものです。
そのまま短7度をつけてあげれば完成です。
以上で7度の音がつくセブンスコードは終わりです。次に6度のシックスコードについて説明します。
シックスコードは基本的にはメジャーコード、マイナーコードの2つにつき、どちらとも必ず長6度しかつきません。
Cで考えれば六番目の音はラなので、メジャーコード、マイナーコードそれぞれにラの音を乗っけてあげれば完成です。
・コードネームの表記のしかた
それぞれコードネームの表記も変わってます。
以下Cを基にして紹介しています。
Major 7th chord→CM7,C△7など
dominant 7th chord→C7
Minor Major 7th chord→CmM7,C-△7など
Minor 7th chord→C-7,Cm7など
Augument Major 7th chord→CaugM7,C(#5)M7など
Augument 7th chord→Caug7など
Minor 7th Flat 5 chord→Cm7(♭5),など
Diminish chord→Cdimなど
7th sus4 chord→C7sus4
6th chord→C6,Cm6
以上です。
さあ、やっと四和音も終わりました。
次回はコードの補則とテンションコードについてお話しします。
そしてコードを少しでもわかってもらうためには実際に音出すことが一番いいと思います。
今はアプリでもコードを鳴らしてくれるやつもあるのでそういうのも使いながら、楽しく理解していきましょう。
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