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2016年6月17日金曜日

キーとは 調の世界

ここまで長音階と短音階、それぞれ12個ずつを勉強してきました。
そこで再び「調(key)」に焦点を当てて話していきます。

何らかの音を中心としてメロディー、コード進行を構成させていくことを調性があると言います。
そして、調性のある一連の音の組織を「調」とよびます。
そこで使われるのが音階(scale)なのです。



Cの音を中心としてメロディー、コード進行
を作り上げているとき、
C Major scaleを使っている場合→ハ長調
C Minor scaleを使っている場合→ハ短調
といいます。

どういうことかというと、ハ長調(C Major)の曲は基本的にはC Major scaleの音しか使っていないわけです。
すなわち普通のドレミファソラシドを使って曲が作られているわけです。

最近はどんな曲でも一時的に調が変わる「転調」というものを使用しているので、一曲丸々ハ長調で通している曲は多くはありません。



さて、今はC Major scaleを手本として話しましたが、全部で24個の音階(scale)を使って曲を作り上げることができます。
すなわち調というのは音階と同じく24個の調があるわけです。

長調(Major key)は全部で12種類。
・ハ長調(C Major)・嬰ヘ長調(F Sharp Major)
・ト長調(G Major)・変ニ長調(D flat Major)
・ニ長調(D Major)・変イ長調(A Flat Major)
・イ長調(A Major)・変ホ長調(E Flat Major)
・ホ長調(E Major)・変ロ長調(B Flat Major)
・ロ長調(B Major)・ヘ長調(F Major)

そして短調(Minor key)も全部で12種類。
・イ短調(A Minor)
・ホ短調(E Minor)
・ロ短調(B Minor)
・嬰ヘ短調(F Sharp Minor)
・嬰ハ短調(C Sharp Minor)
・嬰ト短調(G Sharp Minor)
・変ホ短調(E Flat Minor)
・変ロ短調(B Flat Minor)
・ヘ短調(F Minor)
・ハ短調(C Minor)
・ト短調(G Minor)
・ニ短調(D Minor)

今この世に存在するほとんどの曲は、この24個のうちどれかを使って作っているわけです。

そして、調好みは人それぞれ。私はA Flat Major,A Major,E Minor,B Minor,などが好きなので自然と曲を作るときはこれらの調を使っていることが多いです。

皆さんもよく聞く曲の調を調べてみてください。おそらくそれがあなたの好きな調のひとつです。

ちょっと耳コピの話になりますが、調さえ判別してしまえば耳コピが大分楽になります。なぜなら調を判別できたら使われている音は限られているからです。

A Majorならラシド#レミファ#ソ#ラ
F Minorならファソラ♭シ♭ドレ♭ミ♭ファ
という風に使っている音が自然とわかります。

先程もいったように一時的な転調、短調の曲だったらたまに和声的、旋律的短音階の音が入っていたりしますが、調さえわかればあとはチョロいもんです。



長くなりそうなので一旦区切ります。
次回は調についての補則、近親調についてお話しします。

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